【全修。】ナツの転生先「滅びゆく物語」とは？あらすじ＆ネタバレ徹底解説！

2025年1月より放送中のオリジナルアニメ『全修。』は、アニメ業界を舞台にした異世界転生作品です。

主人公の広瀬ナツ子（ナツ）は、人気アニメ監督として活躍していましたが、ある日突然、彼女が愛してやまない映画『滅びゆく物語』の世界に転生してしまいます。

本記事では、『全修。』のあらすじやナツの転生先「滅びゆく物語」について詳しく解説し、作品の魅力に迫ります。

『全修。』の基本情報

『全修。』は、2025年1月より放送が開始されたオリジナルアニメで、制作はMAPPAが担当しています。

異世界転生という設定を持ちながら、アニメ業界のリアルな要素も織り交ぜた独特のストーリーが特徴です。

主人公のナツが異世界に転生し、自らの「描く力」を使って物語を変えていく展開が、多くのアニメファンの注目を集めています。

アニメの概要と制作陣

『全修。』は、アニメ業界を題材にしながらも、異世界転生要素を組み込んだ斬新な作品です。

本作の原作・監督は山崎みつえ、シリーズ構成はうえのきみこが担当しています。

また、制作を手掛けるMAPPAは、『呪術廻戦』や『チェンソーマン』などの高クオリティなアニメーションで知られており、本作の作画のクオリティにも期待が寄せられています。

「全修。」のタイトルの意味とは？

タイトルの「全修。」は、アニメ業界の用語である「オールリテイク（全修正）」を指しています。

通常、アニメ制作では修正が入ることがありますが、「全修。」という言葉は、作品全体の大幅な修正が必要な際に使われます。

本作では、ナツが異世界で「物語を描き直していく」ことがテーマになっており、このタイトルには「物語を修正し、新たな運命を創る」という意味が込められていると考えられます。

『全修。』のあらすじと物語の背景

『全修。』は、アニメ業界で活躍する女性監督・広瀬ナツ子が、大好きだった映画『滅びゆく物語』の世界に転生するところから始まります。

ナツ子は、転生先の世界で「アーニメーター」としての力を手に入れ、手描きのアニメーションのように「描いたものを具現化する」という能力を駆使して、物語を改変しながら世界を救うことを目指します。

しかし、ナツ子が知っている映画『滅びゆく物語』とは異なる展開が次々と発生し、彼女の予想を超えた事態へと発展していきます…。

広瀬ナツ子の転生前の人生

ナツ子は22歳の若き天才アニメ監督として業界に名を馳せていました。

彼女のデビュー作『スケバン魔法少女暗黒学園』は大ヒットを記録し、次作『初恋 ファーストラブ』にも大きな期待が寄せられていました。

しかし、ナツ子は「初恋をしたことがない」という自身の経験不足により、作品制作が難航します。

そしてある日、忙しさのあまり賞味期限の切れた腐ったハマグリ弁当を食べてしまい、食中毒で…。気がつくと『滅びゆく物語』の世界に転生していました。

ナツの転生先「滅びゆく物語」とは？

『滅びゆく物語』は、ナツ子が子供の頃から何度も繰り返し観ていた劇場アニメで、2006年前後に公開された作品です。

世界の終末を描いたダークファンタジーであり、9人の戦士「ナインソルジャー」が、闇の勢力「ヴォイド」と戦うストーリーが展開されます。

しかし、この映画は終始シリアスな雰囲気で、観る人を選ぶ作品だったため、興行的には失敗し、駄作扱いされていました。

それでもナツ子はこの作品を愛し続け、ストーリーや設定資料を全て暗記するほど熱狂していました。

ナツが持つ異世界での力「描く」能力

転生後のナツは、「アーニメーター」と呼ばれる存在となり、手にしたタップ（作画原稿を固定する道具）を使って「描いたものを現実にする」力を手に入れます。

この能力を使い、ナツはナインソルジャーと共に戦いながら、ヴォイドによる世界の破滅を防ごうとします。

しかし、映画には存在しない敵が現れたり、予定されていたキャラクターの不幸が回避されたりと、ナツが転生したことで物語が少しずつ変化していきます。

「この世界は本当に映画の通りに進むのか？」という疑問を抱きながら、ナツは物語を描き直していくことを決意します。

『滅びゆく物語』の世界観と主要キャラクター

ナツ子が転生した『滅びゆく物語』の世界は、闇の勢力「ヴォイド」によって滅亡の危機に瀕しているダークファンタジーの世界です。

9つの国から集まった勇者「ナインソルジャー」が、最後の希望として世界を救うべく立ち上がるストーリーが描かれています。

しかし、この世界はナツ子が知る映画の設定とは少しずつ違い、彼女の介入によって運命が変わり始めます。

光の勇者・ルークの役割

ルーク・ブレイブハートは、映画『滅びゆく物語』の主人公であり、ナインソルジャーのリーダー的存在です。

光の国出身の18歳の少年で、勇者の家系に生まれた彼は、幼少期から戦闘訓練を受けてきました。

映画の中では、ヴォイドとの戦いの中で仲間を失い、絶望しながらも最終的に世界のために戦うという王道の勇者キャラクターとして描かれていました。

しかし、ナツ子の介入によって彼の運命にも変化が訪れます。

ナインソルジャーとは？

ナインソルジャーは、滅亡の危機に瀕する9つの国から選ばれた9人（？）の戦士たちの総称です。

映画では既に8つの国が滅びており、勇者も何人かが戦いで敗れ、物語序盤では4人しか残っていない状態でした。

ナツ子が転生し、物語を変えていく中で、彼らの運命にも変化が起こります。

ナツの相棒・ユニオの存在

ユニオは、ルークの守護獣であり、ナインソルジャーの一員です。

獣の国出身で額に角を持つ一角獣の姿をしており、普段は二頭身のかわいらしい姿ですが、成馬の姿に変身することができます。

性格は陽気で、自分のことを「モテる」と思い込んでいるが、実際にはナツ子に振り回されてばかり。

映画では仲間を守るために自爆魔法を使用し、物語序盤で最初の犠牲者となる運命でしたが、ナツ子の介入によってその運命が変わり始めます。

メメルンと『超空洞ヴォイド』の謎

メメルンは、風の国出身の数百年を生きるエルフで、ナインソルジャーの一員です。

冷静沈着で、高等な魔法を使いこなす彼女は、戦闘時には魔法の弓を操り、後方支援を担当しています。

映画では物語終盤で『超空洞ヴォイド』に変異し、国を滅ぼそうとしたところをルークに討たれる運命でした。

しかし、ナツ子はメメルンの行動に違和感を抱き、彼女の背後に潜むヴォイド教団の存在を突き止めることになります。

『全修。』の考察＆見どころ

『全修。』は、異世界転生とアニメ制作の要素が融合したユニークな作品です。

ナツ子が映画『滅びゆく物語』の世界に転生することで、物語の展開が変化し、新たな可能性が生まれます。

ここでは、本作の深いテーマや考察ポイント、注目すべき見どころについて掘り下げていきます。

ナツの転生の意味とは？

ナツ子が転生した『滅びゆく物語』は、彼女が幼少期から愛し続けてきた作品でした。

彼女はそのストーリーを完璧に記憶しており、どのキャラクターがどの場面で終えるかまで把握しています。

しかし、ナツ子の存在が加わることで、本来のストーリーが少しずつ変化し始めます。

これは「アニメ制作におけるリテイク（修正）」を象徴しているのではないでしょうか？

ナツ子の転生は、彼女が『滅びゆく物語』を作り直すための「全修。」（オールリテイク）であり、運命を書き換える試みだと考えられます。

『滅びゆく物語』のストーリー変更とその影響

ナツ子は物語の進行を知っているはずなのに、彼女の行動によってストーリーが変わっていきます。

例えば、映画では序盤で居なくなるはずだったユニオが生存し、仲間と共に戦い続けています。

また、メメルンが『超空洞ヴォイド』へと変異する過程も、ナツ子が介入することで新たな展開を迎えています。

これらの変化は、まるで「作画修正」のように、作品の完成形を塗り替えていく様子を描いているようです。

ナツ子が「この世界を描き直す」ことで、最終的にどのような結末を迎えるのかが本作の最大の見どころとなるでしょう。

ナツの恋愛要素は描かれるのか？

『全修。』の物語の中で、ナツ子自身の恋愛がどのように描かれるのかも注目ポイントです。

彼女が監督を務める予定だった映画『初恋 ファーストラブ』は、恋愛をテーマにした作品でしたが、ナツ子自身は恋愛経験ゼロであり、ストーリーに悩んでいました。

異世界での冒険を通じて、ナツ子は「人を好きになるとはどういうことか」を学んでいく可能性があります。

ルークや他のキャラクターとの関係性がどう変化するのかも、本作の見どころのひとつです。

【まとめ】『全修。』のナツの転生と「滅びゆく物語」

『全修。』は、異世界転生とアニメ制作の要素を融合させたユニークな作品であり、

主人公・ナツ子が『滅びゆく物語』の世界で「描く」力を使いながら、運命を変えていくストーリーが魅力的です。

本作の見どころは、単なる異世界転生ものではなく、

アニメ制作のメタ的な視点を取り入れながら、ストーリーの再構築を描いている点にあります。

ナツ子の物語は「全修。」されるのか？

ナツ子の転生は、彼女にとっての「リテイク（修正）」とも言えます。

『滅びゆく物語』の世界に飛び込んだ彼女は、自らの手でストーリーを塗り替え、

本来の映画とは異なる新しい展開を生み出しています。

果たしてナツ子は、映画の結末を変え、登場人物たちを救うことができるのでしょうか？

そして、彼女自身もまた、異世界で新たな人生を描き直すことができるのでしょうか？

『全修。』の今後の展開に期待！

ナツ子が『滅びゆく物語』の世界でどのような変化をもたらしていくのか、

そして、彼女自身がどのように成長し、物語を完成させるのかが注目されます。

「全修。」というタイトルが示すように、本作は「物語の修正」をテーマにしており、

アニメ制作に関わる人々や、物語の結末に対する視点を問いかける作品となっています。

これからの展開がどのように描かれるのか、今後のエピソードにも期待しましょう！