『悪役令嬢転生おじさん』キャラクター紹介！グレイス・アンナ・ヴィルジールら主要登場人物まとめ

『悪役令嬢転生おじさん』は、乙女ゲームの悪役令嬢に転生したおじさんが、人生経験と親目線を武器にゲームのシナリオを変えていく異世界転生コメディです。

本記事では、主人公であるグレイス（憲三郎）をはじめ、ゲームの主人公アンナや攻略対象のヴィルジールなど、個性豊かな登場キャラクターを詳しく紹介します。

それぞれの人物像や関係性を知ることで、物語をより深く楽しめること間違いなしです！

グレイス・オーヴェルヌ（憲三郎）とは？悪役令嬢に転生したおじさん

『悪役令嬢転生おじさん』の主人公であるグレイス・オーヴェルヌは、実は52歳の善良な公務員・屯田林憲三郎が転生した姿です。

ある日、トラックに轢かれそうな子供を助けた憲三郎は、気がつくと乙女ゲームの世界に転生していました。

しかも、転生先はゲーム内の悪役令嬢グレイス・オーヴェルヌ！

前世は善良な公務員！転生後のギャップが面白い

前世の憲三郎は、市役所に勤める穏やかな性格の中間管理職。

家庭ではオタクな妻と娘と仲が良く、充実した日々を送っていました。

そんな彼が突然気位の高い悪役令嬢に転生するのだから、ギャップが面白くないはずがありません。

しかも、憲三郎は乙女ゲームの知識がほぼゼロ。

最初は悪役令嬢らしく振る舞おうとするものの、おじさんならではの親目線が抜けず、次第にゲームのシナリオを崩壊させていきます。

「優雅変換」でおじさん言動もエレガントに！？

憲三郎がグレイスに転生して最初に気づいたのが、「自分の言葉遣いが勝手に上品になっている」ということ。

この現象は「優雅変換（エレガントチート）」と呼ばれ、憲三郎が発するどんな言葉も貴族らしく変換される仕組みになっています。

例えば、「オレ」という一人称が「私」に、カジュアルな話し方も「～ですわ」に変換されるのです。

これにより、憲三郎の話し方が崩れることなく、周囲には「最近グレイス様は品格が増した」と誤解される結果に。

攻略対象を親目線で見守る異色の悪役令嬢

本来、グレイスはゲームの主人公・アンナをいじめる典型的な悪役令嬢のはずでした。

しかし、憲三郎の中身になったことで、アンナを娘のように見守る存在に変化。

それどころか、ゲーム内の攻略対象である王子ヴィルジールや他のイケメンたちにまで「頼れる姉御」として慕われてしまいます。

こうして、グレイス＝憲三郎はゲームのシナリオを次々と狂わせ、予想外の展開を巻き起こしていくのです。

ゲームの主人公！アンナ・ドールの魅力

『悪役令嬢転生おじさん』の物語において、アンナ・ドールは本来、攻略対象のイケメンたちと恋愛を繰り広げる乙女ゲームの主人公です。

しかし、転生したグレイス（憲三郎）の影響で、彼女のシナリオは大きく変わっていきます。

ここでは、アンナの基本的なキャラクター性や、グレイス＝憲三郎との関係について紹介します。

平民出身の努力家ヒロイン

アンナは、貴族ではなくパン屋の娘として生まれました。

しかし、魔法の素質を見出され、学園に入学するために両親が必死に学費を稼ぎ、彼女自身も猛勉強して首席入学を果たした努力家です。

一般的な乙女ゲームの主人公らしく、純粋で素直、健気で一生懸命という王道のヒロイン像を持っています。

しかし、この健気さが後にグレイス＝憲三郎の影響を強く受ける要因となります。

グレイス＝憲三郎に懐きすぎてシナリオ崩壊！？

本来、アンナは入学初日にグレイスにいじめられ、対抗心を燃やして成長していくはずでした。

しかし、憲三郎の人柄のせいで、いじめどころか励ましとアドバイスを受けることに。

この時点で、ゲームのシナリオはすでに大きく崩壊。

アンナは「グレイス様は素晴らしい方！」と完全に懐いてしまい、以降は憲三郎の言葉を絶対的な指針として行動するようになります。

そのため、本来はアンナが攻略対象と交流するべきシナリオも、すべてグレイス＝憲三郎が絡む展開になってしまうのです。

「さすグレ」発言が定着するほどの信頼感

アンナはグレイス＝憲三郎の言動に感銘を受けるたびに、口癖のように「さすがグレイス様…」とつぶやきます。

この発言は書き文字では「さすグレ」と省略され、ゲームのシナリオとは全く関係のないグレイス信者化が進んでいきます。

憲三郎自身もアンナの素直さに心を打たれ、「これは誰からも愛されるヒロインだ」と評価。

しかし、アンナが彼に懐きすぎたことで、攻略対象たちとの関係はどんどん歪んでいくのでした。

王子で婚約者！ヴィルジール・ヴィエルジのキャラクター

ヴィルジール・ヴィエルジは、この国の第一王子であり、グレイス（憲三郎）の婚約者でもあります。

本来の乙女ゲームでは、アンナが彼と出会い、交流を重ねることで恋愛ルートへと発展するはずでした。

しかし、憲三郎の介入により、彼の運命もまた大きく変わることになります。

本来はクールな攻略対象のはずが…

ヴィルジールは、生まれながらにして次期国王として育てられたエリートです。

彼の魅力は、誰に対しても優しく、冷静で完璧な紳士であること。

しかし、内面では人を「国にとって有用かどうか」で評価するという合理的な考えを持っています。

そのため、恋愛感情が芽生えにくく、日菜子（憲三郎の娘）も「攻略難易度が一番高い」と評価していました。

グレイスの成長（？）に思わずときめく！？

本来のゲームでは、グレイスはヴィルジールの婚約者でありながら、彼を一方的に追いかける役でした。

しかし、憲三郎がグレイスに転生したことで、その関係性は一変します。

ある日、グレイス＝憲三郎は生徒会の予算管理を見事にこなし、さらにその手柄をアンナに譲ろうとしました。

これを見たヴィルジールは、「努力して成長し、他人を思いやれる女性になった」と解釈。

結果として、彼の心の中に微妙なときめきが生まれてしまいます。

グレイス＝憲三郎にその気はないものの、周囲からは「王子がグレイス様を意識し始めた」と誤解されることに…。

王国の未来を担う存在としての一面

ヴィルジールは、単なる攻略対象ではなく王国の未来を背負う王太子でもあります。

そのため、学園生活の中でも生徒会長として活動し、政治や経済に関する知識も深めています。

彼の成長もまた、グレイス＝憲三郎の影響を受け、次期国王としての自覚を強めるきっかけとなっていきます。

こうして、ゲームとは全く違う人間関係が築かれていくのです。

その他の攻略対象＆学園の個性的なキャラクターたち

『悪役令嬢転生おじさん』には、ヴィルジール以外にも個性的な攻略対象キャラクターが多数登場します。

さらに、ゲームのシナリオでは脇役だったキャラが、グレイス＝憲三郎の影響で重要な存在へと変わっていきます。

ここでは、学園で活躍する主要キャラクターを紹介します。

リシャール・ヴェルソー：剣聖なのにオヤジギャグ好き

リシャールは、「剣聖（ソードマスター）」と呼ばれる実力を持つ生徒会副会長。

所有ビーストは水属性のシーサーペント。

外見はクールで口数が少ないが、実はオヤジギャグをこよなく愛するというギャップの持ち主です。

しかし、周囲からは「ギャグが寒すぎる」と言われ、極力喋らないようにしていました。

ところが、グレイス＝憲三郎がそれを上回るオヤジギャグを披露したことで、「自分よりすごい人がいる…」と敗北を認め、彼を尊敬するようになります。

オーギュスト・リオン：熱血兄貴肌の守護騎士

オーギュストは、魔法を使った格闘術を得意とする「守護騎士（ガーディアン）」で、学園内の秩序を守る生徒会保安部長です。

所有ビーストは火属性のガルーダ。

正義感が強く、困っている人を放っておけない兄貴肌の性格ですが、意外と単純なところがあります。

ある日、彼の背中にクワガタムシがくっついてしまい、大騒ぎに。

しかし、グレイス＝憲三郎がそれを優雅に取り除き、森へ帰してあげると、オーギュストは「グレイス様、カッコいい…！」と完全に心を奪われてしまいます。

ランベール・バランス：アンナ最大のライバル（？）

ランベールは、生徒会会計を務めるメガネ男子で、知性派キャラです。

彼は、貴族ながらも没落しかけた家の出身で、そのため学園に平民として入学したアンナに対して強いライバル心を抱いています。

本来なら、アンナと激しく対立するキャラでしたが、グレイス＝憲三郎の助言により、アンナが「ツンデレはチョロい」と攻略方法を見抜き、意外とあっさりと恋愛ルートへ進んでしまいます。

リュカ・ヴィエルジ：トラブルメーカーな第二王子

リュカは、ヴィルジールの弟であり、第二王子にして学園の生徒会書記。

笑顔を絶やさない明るい性格で、国民からも人気がありますが、その実態はトリックスター的な問題児です。

彼の行動は予測不能で、周囲を混乱させることもしばしば。

しかし、グレイス＝憲三郎の影響で、彼の行動が学園のイベントを大きく盛り上げる結果となることも。

グレイスの家族と現実世界の関係者

『悪役令嬢転生おじさん』の物語は、異世界だけでなく現実世界ともつながっています。

グレイスに転生した憲三郎の家族は、彼の意識が乙女ゲームの世界に入り込んでいることを知り、彼を助けるために行動を開始します。

また、グレイス＝憲三郎の異変に気づくオーヴェルヌ公爵家の面々も、物語の重要な鍵を握っています。

父レオポルド・オーヴェルヌ：財務大臣としての重責

レオポルド・オーヴェルヌは、グレイス（憲三郎）の父親であり、国の財務大臣を務める重要人物です。

もともとは田舎貴族の出身でありながら、その卓越した経済手腕によりオーヴェルヌ公爵家の婿養子となりました。

公務で多忙なため家を留守にしがちですが、娘（グレイス）の様子が急に変わったことに気づきます。

しかし、憲三郎の知識を活かした発言や行動を見て、「娘が急に優秀になった」と誤解し、むしろ誇らしく思うようになります。

母ジャクリーヌ・オーヴェルヌ：物語の鍵を握る存在

グレイスの母であるジャクリーヌ・オーヴェルヌは、現在体調不良で別荘に静養しています。

彼女はかつて学園の生徒会長を務めた優秀な女性で、過去に書いた演劇の脚本が、現代の学園祭で演じられることになります。

また、彼女の言動には、「グレイス＝憲三郎の変化をすでに察しているのでは？」と思わせるような節があり、物語の重要なカギを握る存在となっています。

日本に残された娘・日菜子と妻・美津子の奮闘

現実世界では、憲三郎の肉体は意識不明のまま病院に入院しています。

そんな中、娘の日菜子は、父が異世界のゲーム内にいることを突き止め、彼を救うために動き出します。

彼女はオタク気質の持ち主であり、冷静な判断力を活かしてゲームの進行を操作し、憲三郎をサポートします。

また、母の美津子も同じくオタクで、夫の異世界転生をあっさり受け入れ、「異世界転生ものの基本」をもとに助言を与えます。

この「現実世界からの干渉」が、グレイス＝憲三郎の異世界での活躍に影響を与える展開も、本作の見どころの一つです。

まとめ：『悪役令嬢転生おじさん』の登場人物を知って物語をもっと楽しもう！

『悪役令嬢転生おじさん』には、個性的で魅力的なキャラクターが数多く登場します。

本来は悪役令嬢としてアンナの敵となるはずだったグレイス＝憲三郎が、持ち前の人生経験と親目線で周囲を変えていく様子が、この作品の大きな見どころです。

また、アンナや攻略対象のイケメンたちも、ゲームのシナリオとは違った形で成長し、新しい人間関係を築いていくのが面白いポイントです。

さらに、グレイスの家族や現実世界の関係者が物語に関与することで、異世界転生ものとしては珍しい「現実世界とのつながり」が描かれるのも本作ならでは。

特に、娘の日菜子と妻の美津子が、憲三郎を助けようとゲームをプレイする展開は、他の異世界転生作品にはないユニークな要素です。

本記事で紹介したキャラクターたちを知ることで、より深く物語を楽しむことができます。

アニメ化も決定し、ますます注目を集める『悪役令嬢転生おじさん』の世界を、ぜひ存分に味わってください！